オーバビス・ケイティ

エイがモチーフのオーバビスマシンです。
上から見るとほぼエイになってますが、見る角度によって、かなり色々な表情になるので、描くのはつらめです。
特に主翼に下反角が大きく付いている上にパネルラインが斜めなので正しいはずでもなんか変に見えたりして。

ビアンカと違い大気圏内での使用も考えられてますが、着陸はこのままでは出来ません。
補助エンジンのインテークが上についていて効率悪そうですが、大気圏内のみの非常用のためだけですから、デザイン的にもここで良かろうと思いつけました。
今考えると、翼下にもあってよかったかもしれません。

構造は飛行機的なモノコックで、きっとコクピットとか推進機・ハードポイント周りは特にフレームが強化してある感じです。

よく分からないスリットは冷却用のインテークとか排熱ガスの排出口とでも思ってください。
「宇宙のステルヴィア」メカ(メイン)設定

キャラクター重視のメカをデザインする機会というのは、今までなかったので、その辺は非常に勉強になりました。
当たり前の事なのかもしれませんが、単純にかっこいいというだけでなく、作品の方向性にあったキャラクターとしてある意味突き抜けないとだめなわけで・・・・なかなかOKが出なくてつらかった物も多いです。
ちなみにステルヴィア自体の外観デザインは、僕が入った段階で、すでに決まっていたので僕がやったのは細かい部分のフォローといった感じです。

ファウンデーション・ステルヴィアをデザインしたのはスタジオ最前線・ナカジリョウさんです。ナカジさんは、2002年にお亡くなりになられたそうです。
結局面識も無いままでした・・ご冥福をお祈りします。(ステルヴィアが機動空母ティナという別企画だったころのデザイナーさんです。)

あれがあったおかげで、他のデザインの方向性も決まってきた感じです。慣れたということもありますが、複雑に見えて案外描きやすいデザインです。

細かい部分に関してですが、今回はデザイン的にというだけで六角形や三角形のパネルラインは極力使いませんでした。オーバビスマシンもステルス機ではないわけで、レプリケーターのような物があるほどの未来ではないので、工業製品として作り易そうな感じに見えればと思ってます。
オーバビス・ビアンカ

小魚がモチーフのメカです。胸びれ推進機もあるのですが、いつのまにかオプションになってしまいました。
推進装置には重力特性が+と−の超高密度物質が入っていて、停止状態では質量ゼロになっています。(ビアンカ自体の質量が消えているわけではないです。)

非常用の補助推進機とスラスターに関しては、ふつうに四酸化窒素とモノメチルヒドラジンあたりで動いてます。
メンテナンス性を上げるためカートリッジ式になっていて、燃料系統は別々で、なくなったところから使えなくなります。

左側に機関砲の発射口のようなものがありますが、固定武装でレーザーが入るようになっています。
しかし元々兵器ではないので、生徒用の機体には何か他の機器が入っているか、もしくはなにも入ってないと思われます。

ビアンカ自体の構造ですが、コクピット周りはボックスビーム構造、しっぽはモノコック構造です。
そう見えるかな?
※画像をクリックすると拡大表示されます。
オーバビス・ビアンカ
ビアンカ・三面図
ビアンカ・マニピュレーター
ビアンカ・大気圏内装備
ケイティC型+ファイナルミッション用装備

ケイティC型は今までのケイティ(A型)に対し推進機を大型のものに換装。
官制システムを新しいものに変更。
コクピット前面装甲の強化。
主翼の延長。
翼下にインテークとハードポイントを追加。
翼上のダクト形状の変更。
などの変更点があります。

更にファイナルミッションでは作戦用の装備が追加された機体が使用されました。
フラクチャーをそらす装甲板、バリアジェネレータ、フィールドジェネレーターを急速展開するためのコンテナ、大型のフィールドジェネレーター、精密観測用センサー、観測用重力波発信管、捜索用センサーその他残ったハードポイントにも、マニピュレーターや小型のフィールドジェネレーターがつけられるだけついています。

BIG4など学生さんは使用しなかったこともあり、いまいち活躍していない印象ですが、機体の性能も観測能力も防御力もこちらの方が格段に上なので人知れず活躍してたはずです。
やはり作業量とか新しいものはバンクが使えないからとかでしょうか。
こちらも忙しい時期だったので三面図しか作らず、いまいちどういったものなのか伝わっていなかったのかも知れません。
BIG4には使ってほしかったなぁ。

※画像をクリックすると拡大表示されます。
ケイティC型装甲板付き
ケイティC型装甲板無し
ケイティC型武器コンテナと装備
(コンテナ以外はケイティ、もしくは
ビアンカと共通)
色ラフ0
色ラフ1
色ラフ3
色ラフ2
色ラフ5
色ラフ4
ギガンティック・アクティモ・ソーマ・インフィニティー(インフィ)

なんと競泳選手がモチーフで、なかなかコンセプトがつかめず苦労したメカです。
関節の動力で動くのではなく、各パーツがオーバビスマシンの推進機のようなもので、操り人形状態で動きます。(もちろんあんなにフニャフニャではなく、それぞれかっちり制御されます。)

1Gでも自重を支えられる強度はありますが、構造は重力制御で保持して急激なGがかかっても機体と乗員を保護しています。

初めて描いた巨大ロボですが、シンプルな巨大ロボデザインに程よく?ありそうな構造ディテールを加えてみました。
#9では、固定作業を見ていた皆さんにひどい言われようでしたが、確かにかっこ悪いです。
こんな奴なかなかいないのではないかと自分でも思いますが、ちょっとバタ臭い感じもして、SFもののデザインとしては良いのではないかと・・・。
普段はなるべく単純にかっこいいものを描くことにしている自分としては、なかなかそこから抜け出せなくて、辛かったですが、ビアンカ同様にデザイン作業という部分で得たものは結構大きかったです。

確か他の作業と重なっていたうえになかなかデザインが決まらず、ガラパゴスさんに迷惑をかけてしまいました。ごめんなさい。
正面図
インフィ、ルッキョン頭部
腕設定
胸部設定
足設定
背中、腰パーツ設定
ジェネレーター、ブラスター設定
色ラフ設定
レーザー砲台

ジェネシスミッションで使用されたものです。
ファウンデーションからのエネルギーを後部のアンテナから供給。
インフィの重力レンズにレーザーを発射します。
ほとんど目立たないパーツだったので、載せてみました。
フジヤマ(内部いろいろ)

上から、客室、左、操縦室、右、貨物室、下左、トイレ、右、通路。
このへんはメカに付随するものとして、僕に発注されました。
フジヤマと発着場

超大型の重力船です。
船体の大半はペイロードで、たたんであるとはいえインフィが入ってしまうのだからその巨大さは口に出したくないぐらいでかいです。
初期のファウンデーション建造にはこの手の大型輸送船が活躍したのでしょうか。
当初もっと平べったくデザインしたのですが、フジヤマなので背を高くとか巨大になどの指示によりこの形になりました。
結局、巨大な観○丸になりましたが、理にかなった形ということで良しとしましょうか。素直に円錐にする手もありましたが・・。
CGで作られているのは、贅沢すぎのような気もしますが、今考えると1話にあのクオリティの物があるのは、べつに間違ってなかったように思えます。
発着場は結構ややこしいのに、手描きでちゃんと描かれてました。アニメーターさんありがとうございます。
オーバビスマシン・コクピット・カプセルと開閉パターン

ビアンカでしっかり気密されているのは基本的にここだけです。(部品ごとには別として。)
コクピットは通常、機首下から出し入れしますが、緊急時は機首上のふたを弾き飛ばして上からも出せます。
全般的にいえることなのですが、設定とアニメのつじつまが合わない所については、僕が細かい説明を書き込まなかったために伝わらなかった部分が多々あった気がします。今更ここに説明文つけてもしかたないのですが・・・。
これからは、使われようが使われまいが、なるべくありったけの情報をつけるようにしないと。
それでガチガチになっちゃうのも、つまらないのですが。
オーバビスマシン・コクピット(内部)

上はケイティ、ビアンカ共通のコクピット(生徒用)です。
DLSの使用を前提に作られているので、モニターは最低限で、基本的に目視による操縦はしません。
下は複座のケイティB型用のコクピットです。
未確認飛行物体

発注自体「クラゲ」とか「円盤」とか、かなり漠然としたものでした。
実はこんな感じでのラフと発光パターンなどの案しか出してません。
モデリングの参考用に立体を作るように言われていたのですが、このときはその余力がありませんでした。
そんな情報量不足にもかかわらず仕上げていただいたので、外枠以外はモデリングされた方のデザインといっても良いのではないでしょうか。
ガガーリン5

標準的な多用途艦に大型推進機をフル装備して、高速仕様にしたものです。
さまざまなコンテナを連結できて、短時間でさまざまな用途に応じた仕様に組替えられます。
ガガーリン5では、オーバビスマシン格納コンテナ、居住ブロック(下部にインフィのブラスター格納)インフィ連結部、が取り付けられてます。
ファウンデーション6ウルティマ

単体で行動するため他のファウンデーションに比べ一回り大型で推進機も大型化されています。
あまり支援を受けられなくても、ファーストウェーブをしのげるよう、前面に3本の大型ジェネレーターを装備していて、より強力なバリアを発生させることができます。
この大型ジェネレーターやタツオノフジェネレーター、インフィのジェネレーターは、オーバビスマシンのものと違い、筒の中で磁束や重力波を圧縮してパルス状に発生させる核融合内燃機関のようなものです。
そんな所でSF設定は、イメージ的なところにとどめ、あとはよりメタルな堺さんに任せて僕は逃げます。
CGの方はステルヴィアベースで作ったような感じになってますね。もう少し頭のあたりは設定に近づけてもらえるとよかったです。
大型輸送船

当初エルサントからの核融合燃料や、ビジョンで作られた資材を運ぶ輸送船として描きましたが、汎用船としてタツオノフジェネレーターを配置する作業に使われました。
どちらかというと本来は、大量の資材をゆっくり運ぶことに適した船です。
宇宙服と宇宙モップ

船外作業用の宇宙服です。
外壁を普通に歩いてましたが、重力ブーツか、もしくは外壁が重力波でも発していたのでしょうか。
宇宙モップはターボ・ボタンで変形自走します。
パイロットスーツ用ヘルメット

オーバビスマシンではコクピットのカプセルが頑丈なのと機密性が多少損なわれても、重力制御で空気をコクピット内にとどめておけるので、普段ヘルメットは使用しません。
コクピット内でかぶっている場合もありますが、単独で練習する時など、なにか規定があるのかもしれません。
上がステルヴィア、下はウルティマで使用されているものです。
レイラのオートサイクル

レイラがオーバビスマシンの格納庫など実習施設の周辺で使用する電動オートサイクル。
オーバビスマシンやパイロットスーツ、管制室などとデータリンクして生徒のデータを監視できます。
「宇宙のステルヴィア」メカ、プロップ、美術設定

メカデザインといっても実を言うと、純粋にメカというよりそれ以外の作業もかなりありました。
そんなわけでメイン以外のメカ、プロップ、美術っぽいものはこちらに掲載することにしました。

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